匿名ブラウザ

海外のハッカーたちが匿名性が高いブラウザを作ったらしい。
Free anonymysing browser debuts (BBC)


これはTorparkと呼ばれ、Firefoxの改良版。電子フロンティア財団(EFF)の支援のもとHacktivismoというハッカーや法律家、アーティストらの団体が開発した。
BBCによると、このブラウザは個々のPCからTor networkというEFFが設置したルータネットワークに接続される。ルータを介してさまざまなサイトを閲覧する仕組みだが、ルータ・PC間のトラフィックを暗号化すると同時に、一定時間ごとにネットアドレスを変更することにより第3者の傍受・個人特定を困難にしているのが特徴だ。


もっとも、ユーザーが閲覧しているサイトとTornetwork間では暗号化がされていないため、閲覧しているサイトのログイン作業に暗号化が用いられていない場合は個人情報を読み取られる可能性がある。
また、独自ネットワークを使う都合上閲覧スピードがやや遅くなるほか、ネットアドレスを頻繁に変えるため、個人確認を何度も繰り返す羽目になる可能性もあるという。


TorparkはUSBメモリスティックに納まるほどコンパクトで、家や外出先などどのPCでも気軽にインストールして使える。また、表示されるアイコンをクリックすることで匿名機能のオン・オフも可能だ。
ダウンロードは、当然ながら無料。FREENETのような、ファイル交換での匿名性実現の試みはすでに有名だけれど、ブラウザでも匿名性を確保できればより安心ではある。おそらくは、それでも個人特定を図りたいサイドとのいたちごっこになるんだろうけど。

"We live in a time where acquisition technologies are cherry picking and collating every aspect of our online lives," said Oxblood Ruffin, one of the founders of Hacktivismo, in a statement announcing Torpark.

Torpark ホームページ