木村建設元社長のアイロニー

木村被告「ばれないように」と神社に祈願書 検察側指摘

冒頭陳述で検察側は、木村被告が入金前日の11月6日、自らが信仰する神社への祈願書を作っていたことを指摘した。

 「過去工事を調査されたら木村建設はつぶれます」「国土交通省の調査がヒューザーの物件のみで終わり、木村建設に飛び火しないようにお願い申し上げます」

 そう書き込んだ祈願書を翌7日、妻に依頼して神社にファクス送信させたという。検察側は木村被告が偽装を認識していた証拠の一つとして位置づけている

善人なおもて往生す、いわんや悪人をや。
いや、これは浄土真宗だけど。


ただこのニュースを読んで、きっこのブログに「木村社長は、ある宗教家に感化されていた」って書いてあったのを思い出した。客観的に見るとあきれた話なんだけど、信心深いというか、もうこういうキャラクターなんでしょうな。


もし願いを聞き届けてくれる神様がいて、私たちと現実世界で関わりを持つのなら、とりあえず木村さんがやったような悪行を許しはしないだろう。神頼みはするのに、その辺は無頓着ってのが面白い。
ある月刊誌今月号の三島由紀夫回顧録で、「三島はMess of Contradiction(矛盾の塊)だった」と評した一文があるけど、どうしてどうして、Mess of Contradictionなのは昭和屈指の鬼才ばかりではない。一般人と読んでいいかわからんけど、九州の地場建設会社社長だって十分Contradictoryだ。