宇宙戦争

を見てきた。うっかり日曜の夜に映画館に行ってみたら、学生でもいつもより80円高い料金を払わされてしまった。この変則的な料金設定を知らなかったんだけど、うーん、売り場で値段聞いてから断るのもなんだかな、とも思うし。
というわけで今回の入場料は780円だったんだけど、元は取ったと思う。人々のパニック振り、街の大破壊はとても見ごたえがあった。それにあのファンシーな、つまり荒唐無稽なデザインの宇宙人とロボットできちんと現代世界で起こった恐怖を描けているのが凄い。あの徹底的な非人間性の恐ろしさは、子供なら夢に出てきそう。
それぐらいかな、いいところは。トム・クルーズは港湾労働者らしい下町風の演技をしようと気張ってるんだが、それが板についてなくて少し違和感がある。息子はいきなりわけのわからない愛国精神だか冒険心だかに目覚めるし(そういう性格だという伏線が序盤にない)、ミランダ・オットーはほとんど出てこないし、スピルバーグ作品らしく相変わらず子供がこまっしゃくれてるし。
それに、やっぱりあの終盤はどうか。原作と昔の映画を見てないからよくわからんけど、オリジナルどおりとしても現代世界とのミスマッチ感があった。それにやっぱ宇宙人なんだから、赤外線センサーやら二酸化炭素センサーぐらい持ってるだろ。惑星間・恒星間航行も可能な連中が、目視だけで対象物を確認するわけないと思うんだが。
息子の変な義侠心もそうだけど、全体的に軍隊がよく描かれているのが印象的だった。それに街のクラッシュシーンも、大概のセオリーだとウォール街やニューヨーク全体とかの崩壊シーンが織り込まれそうだけど、下町の破壊だけ描かれているのも気になった。やっぱり9・11の影響なんだろうか。