留学リンク集(その二)

前回は個人サイトをご紹介したけれど、もしイギリス留学を本格的に目指される場合、ブリティッシュ・カウンシル日本UK Now(イギリス政府の日本での公式サイト)は必見。また、ビザ(2005年5月現在、半年以上のイギリス滞在にはエントリークリアランスが必要)情報などで英国大使館の査証部もチェックされたほうが良いと思う。
ブリティッシュ・カウンシル(BC)は世界各地で英語教育や英国留学の橋渡しをしている英国の半公共文化機関で、春と秋には東京、大阪などの都市で各大学の担当者を招いて留学説明イベントを開いている。たとえばBC東京ならばJR飯田橋駅近くにあり、オフィスに行くと大学の資料が並び、カウンターで様々な留学に関する質問に答えてくれる。無愛想との批判もあるけど(笑)、何か判らないことがあった場合結局頼りになるのはここだし、まあ、必要な情報を得られればそれでいいんじゃないかと。
また、この機関自体が英語学校としても機能しており、一般英語から留学・ビジネス向けプログラムまでイギリス人教師が教えている。私が知る限りでは、東京で勤めていた教師は名のある大学を出ている人も多かった気がする。今覚えているのはブリストル、オックスフォード、リーズ、マンチェスターといったところ。また、以前紹介しただんどんさんのサイトでも勧めているけど、BC東京のエッセイライティングのコースは優れていると思う。ちょっとどの授業も授業料が高めなのが厳しいけれど。


次回以降に具体的な体験を書こうと思うんだけど(ちょっとこれから忙しくなるんで、どこまで書ききれるかわからんけど、やれるうちにやってしまいたい)、留学に当たっては、特に社会人の方の場合は絶対に「留学後」を見据えてからプランを立てられることをお薦めする。また、どうしてアメリカやオーストラリアではなく、イギリスなのか。学生での留学や在外研究員、企業・省庁派遣で来られる方はその点問題ないと思うんですが、社会人でたとえば会社を辞められたり休職していらっしゃる方は、しっかり考えておかれる必要があると思う。
私自身、どうしたものかいまだに考えています。留学を決めた時には方向性だけは決まってたんだけど、そのあと事情が変わってみたり。私の場合、イギリスを選んだ理由はつぎの三つ。ひとつは、私はそれまで海外経験がなく、かつ留学準備期間が足りないと思っていたので、試験やビザなどで制約が多いアメリカ留学よりイギリスの方が簡単に思われたこと。次にイギリスという国やそのシステム自体に興味を持っていたこと。さらにイギリスの大学院修士課程は1年で修了するコースが多く、年齢的なものからも具合がよさそうに思えたこと。
自戒と自省を込めて書きたいのですが、社会人で留学される方は私の例などより具体的ではっきりした目的と留学後の予定を持ってイギリスにこられることをお薦めします。ただ、なにもかも見当をつけてから、というと結局機会を見送ってしまうことにもなりかねない。上にはいろいろ書いたけど、私自身一年以上をこちらで過ごして、この経験が自分の人生の中でこの上なく必要だったと思います。あのまま日本にいたら非常に様々な方に迷惑を掛けたと思うし、現在と未来の家族にどれだけ恩を返すことができたろうと。
ともあれ、あらゆる意味でまずはBCの留学イベントに行ったりして、情報収集から始められると良いと思います。