そういうわけで(前日から続く)、今ひとつ素性が不明だが1枚メモリーカードも見つかったし、水曜は外へ出て写真でも撮ろう―と心に決めていたらば、プチ嵐である。夜に入って風雨もだいぶ穏やかになってきたが、午後11時20分現在風速は時速11キロ。朝から雨は降りっぱなしである。雨が多いといわれるこの街に来て半年になるが、ここまで雨尽くしというのもそうそうなかった。素晴らしき哉この餞別スピリットというべきである。
この状況下で外出すれば悲惨を極めそうなのは目に見えているわけで(むかーし大雨の中でデジカメを使っていたことがありました。辛いですいろいろと)、しかたなく全ての予定を明日に先延ばしに。デビッド・ボウイの目玉にチュッパチャップスが突き刺さったニュースなどを読みつつ慎み深く日を過ごしていたのだが、翌日の天気予報もどうやら雨だとか。これはいよいよ、私も傘を買うときがきたようだ。……この地域はほうっておくと毎日でも小雨が降るので、もはやこまめに傘を差す習性がなくなるのだ。


というか、すでに帰国便チケットの日付を一日遅く間違えて覚えていた段階で、私の戦略的劣勢は決まりきっていたんだけど。