なんともはや。
ちょっとした金額を郵送する必要があって(現金送付は不可)、これは困ったと思った。本当は日本での場合のように、手持ちのカードで銀行振り込みができればいいのだが、試した結果どうも私のカードからは無理なようだった。で、日によって恐ろしく並ぶ銀行窓口に行くのも億劫だし、クレジットカードも何の因果かマイナーな種類でこの手の決済でほとんど使えない(使ってくれよ頼むから)。ではトラベラーズ・チェック(TC、旅行者小切手)を購入して送ればいいや、と決めて街へ出て、歩き回ること小一時間。よく利用する銀行支店で買えなかったことに軽いショックを受けつつ、ようやく夕方、ポンドのTCを手にした。
しかしふと考えてみると、私は半年前、銀行から「小切手帳」をもらってなかったか。最初、預金通帳かしらと間違えた奴。あれ、書いて送ればよかったんじゃないか。いや自己弁護すると、私は生まれてこの方、一度も小切手なんて切ったことのない貧乏人で、もらっても放置していたのである。そんな巨額な買い物もしないし、記入の仕方もわからないし。で、その存在をまるで考慮に入れてなかったのだ。
これが貧すれば鈍する、という奴だろうか、などと考えてお部屋に帰ってきた次第である。
(無駄な豆知識)
日本と同じように、ポンドのTCは郵便局窓口でも購入できます。ただ、少々(1・3パーセントぐらい?)の購入料が必要なうえ、手続きに時間がかかるため、背後の行列から「早く済まさんかいゴラ」というとても痛い視線も浴びる諸刃の剣(金曜日だったというのも要領の悪かったところ)。素人だろうが玄人だろうがあまりおすすめしません。